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『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』映画感想!動画あり。成功要因1つと残念5つ

踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望 スタンダード・エディション [Blu-ray]

ゆめぴょん評価:★★★☆☆(3/5)

日本人なら知らない人はいないくらい有名な織田裕二主演『踊る大捜査線』の劇場版の最終話「THE FINAL 新たなる希望」の感想です。前評判とはうらはらに上映開始後にはほとんど、SNSでも聞かなくなりました。シリーズ4作目の長所短所について、ネタバレありで紹介します。

ゆめぴょん(@yume_pyon)です。こんちはっ!

最近なぜか邦画ばかりで、しかも作品に恵まれないのは大作ばかり見てるからでしょうか。でも実際に見ないで評価してる人には違和感を覚えるため、私は見て評価しようと思ってます。1.5倍速してでも見ます(^_^;)

『踊る大捜査線』たった1つの成功要因

今回はほめる点が少ないため、まず最初に成功点について述べたいと思います。ちなみに今回の評価を3つ星にしたのは、私が「織田裕二」や出演者や前作をそこそこ好きだったからです。私心がなければ2つ星です。

さてたった1つの成功要因、それは「ブランド力」です!既に紹介した『海猿4』『ヱヴァンゲリヲン』『ワンピース/ONE PIECE FILM Z』などもブランド力でかなりの入場者数を稼いだと思います。企業でも商品でもそうですが、ブランド力は持てない者ほどうらやましい力です。

特に『踊る大捜査線』シリーズは主人公と作品名のネームバリューが大きすぎるので、そこそこの宣伝で前評判はぐっと高まります。それに固定ファンは裏切らないし、なかなか浮気もしないので安定数を見込めますし。

しかしそれだけ前評判を上げれば期待値も高まるため、満足してもらうためのハードルが上がります。シリーズ4作目にもなると上がり基調を維持するのはかなり難しいでしょう。そして期待値を超えられないという判断で最終話にしたのも良い決断だと思います。

『踊る大捜査線 FINAL』5つの残念ポイント

さてではストーリにも触れながら、私が個人的にがっかりした点を5つ述べます。

  • 話がわかりにくい
  • 警視庁・警察の無能っぷりがひどい
  • 主人公のワンマンショー
  • カン?バナナ?非論理的すぎる
  • ラストの犯人は誰?

話がわかりにくい

面白い作品というのは得てしてシンプルです。もちろん単純なだけではダメで、すじはシンプルでも伏線やサイドストーリーをたくみにからめていく作品が結果的には評価されると思っています。

今回の作品が残念なのは、すじを隠すために無理な展開や、無意味な思わせぶり行動が多すぎて本筋を見失いそうになる点。ミスリードさせることに専念しすぎて、本来のストーリーが片手間になってしまってると思います。

人にもよりますが「難しい話」や「理解しにくいストーリー」を見た時、印象に残ってるシーンのみで評価することがあります。今回の作品はその名シーンでも失敗してるのが監督や制作スタッフの誤算だったのでしょうか。

警視庁・警察の無能っぷり

この作品世界の警視庁・警察はいつも無能でした。主人公周辺の優秀さを引き立てるためには組織は無能である必要があるんでしょうけど、今回の「踊る大捜査線」での組織は本当にひどすぎです。

無能っぷりを語り出したらきりがないのでいくつかだけ。まず一番ひどいのは警察内での隠蔽(いんぺい)工作。警視庁内部の犯人はすぐ捕まえないのに、柳葉演じる警視監は責任問題で辞職させるという展開。

やるならどちらももみ消すべき。警視庁・警察のお偉いさんたちは偉ぶっててカッコつけてるけど、脳ミソの空っぽぶりが半端ない。そのぶん室井警視監のいさぎ良さが引き立つけど、最後に青島に一任する姿が人脈のなさを物語ってて悲しいです。

犯人がわかった時点で泳がせるのではなく、すぐ逮捕すべきだと思った人は私だけではないはず。その違和感に引きずられたまま、最後の犯人の顔を見た時にはびっくり。逮捕しなかった理由は役者都合かと。

主人公のワンマンショー

織田裕二の代表作と言われるだけあり、前作までにも彼のワンマンショーは目立ってました。しかし今作ラストにかけてのワンマンショーはひどすぎ。彼には「協力」という考えが浮かばないのでしょうか。

まぁこれは『踊る大捜査線』シリーズではじまったことではなく、フジテレビ制作の映画やドラマにはよくあることです。特にキムタク、福山雅治が主人公の作品には同じ傾向が感じられます。好きな作品もありますが。

私はこれをフジテレビの「天才ヒーロー型」作品だと勝手に定義してます。その逆は少年ジャンプでよくある「努力なかま型」。踊るシリーズは微妙で「凡才ヒーロー型」かな。映画「天地明察」の感想でも少しふれています。

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非論理的すぎる

このシリーズは本格ミステリではないため、それほど論理的な解決にこだわる必要はないと思ってます。しかし「バナナ」というキーワードのみで犯人の居場所を見つける展開はひどい。伏線があったとはいえ中学の演劇部より低いレベルです。

そのすぐ後に、すみれがトラックで突っ込んでくるシーンにも驚愕。どんだけ「かん」のみで仕事してる人たちなんでしょうね。こんな警察おそろしいです。庶民にとっては警察の隠蔽より身近でこわい。

ラストの犯人は誰?

私はかなりのミステリおたくだった時期もあり(ここ数年の作品は読めてないけど)、謎やミステリ的な要素が大好きです。この作品では最後までボス犯人の顔が隠されてたため、少し期待しました。

いろいろ黒幕やボスの正体を想像しました。最終話なので室井警視監が大ボスかもと予想しました。あくまでもストーリーの中での正体ですよ。どの俳優が演じてるかなんてどうでもいいことです。

そして犯人の顔が見えました。???。あんた誰?どこかで出てきましたっけ?むしろ最後まで顔を出さない方が謎が残って良い演出だったかも。宮部みゆき『火車』や下の作品とは逆の意味で衝撃でした。

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私は芸能人あまり知らないけど、SMAPはそこそこ好きでした。だからこれが誰だか、かろうじてわかります。だからなに?彼は最近は作品に恵まれないようなので、視聴者に敬遠されないように顔を隠してたのでしょうか。それなら納得です。

長期シリーズの5つの失敗要因

長い間つづいたシリーズはブランド力がある反面、期待値も高まるためヒットさせるのが難しくなります。今作品を見て感じた失敗要因を5つ考えてみました。

  • ワンパターンでストーリーが陳腐化
  • ストーリーに関係ないサービスカットや内輪ネタが多すぎる
  • 失敗を恐れて世界が狭くなる。広がりがなくなる
  • 監督や主人公や制作会社が上から目線。見せてやってる感
  • 出演者が歳を取り過ぎ。主人公が若くないのでリアリティがない

まとめ:今日のゆめぴょんの好奇心

最終話なんだから、柳葉やいかりや長介を犯人にするくらいのことはしてほしかったですね。同じフジテレビ制作だけどワンマンではなく「なかま」を大切にする『海猿』はおすすめです。

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ゆめぴょん(@yume_pyon)でした。ばいちゃお! こてっZzz

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