テレビアニメ『革命機ヴァルヴレイヴ』の感想と考察です。2013年の4月から第1期を、そして10月から第2期を放送しました。ファンタジー要素のあるロボットアニメです。ネタバレ少しあります。
ゆめぴょん(@yume_pyon)です。こんちはっ!
最近ではめずらしい正統派っぽいロボットアニメですが、実は邪道でもあります。タイプ的には『コードギアス』にかなり近いイメージです。ロボットアニメでも、スポ根的な『グレンラガン』とは全く違う印象です。
『グレンラガン』もいいけど、ロボットのかっこよさではダントツで『ヴァルヴレイヴ』です。演出のかっこよさも『ガンダム』シリーズや『エヴァンゲリオン』に迫る勢いを感じます。プラモデルも人気らしいです。
アニメ映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の感想です。人間の敵である使徒を、人型…
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』アニメ映画感想!動画あり。4つの魅力を考察アニメ映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』の感想です。今さらですが、まだ『破』以…
『革命機ヴァルヴレイヴ』の簡単な感想
最初からの展開が、そのまま『コードギアス』っぽいです。ハルト+エルエルフ=ルルーシュでしょうか。そして元首相の娘がヒロインで、独立国ですか。
ただ『ヴァルヴレイヴ』では、学生だけで独立宣言してしまうところに現実感がありません。その後の数話も三角関係や友情物語とかで学園モノになりすぎて、かなり本筋と離れてしまったのが残念でした。
学園ものの最中でも、エルエルフだけがしっかり働いていました。ショーコも前半はがんばったと思いますが、主人公の役回りを取りすぎです。案の定、後半では出番が一気に減って、重要なのに今いち感情移入できないキャラになりました。
前半の櫻井アイナや、第2期前半の野火マリエの展開はびっくりしましたが、最近のアニメではよくあるパターンですね。後半は悲劇が起こりそうな予感がしました。
マギウスの存在、カインのせりふ、ハルトの父親の話などで、少しづつヴァルヴレイヴの謎が解明されていくのは、良い作りだと感じました。ただ後半の強引なストーリー展開で台無しになりました。
「吸血鬼」「人間を超越するもの」「究極生物」などは最近の漫画・アニメの流行りです。その中でも『ジョジョの奇妙な冒険』はかなり先進的だったと思うし、今でも楽しめる作品です。
ラストまで見ても私は『革命機ヴァルヴレイヴ』の存在意義がよくわかりませんでした。「究極生物」を生み出すためだけなら「カミツキ」と「RUNE/ルーン」のシステムだけでよく、ロボットは不要です。
結局は軍事目的で作られたのが「ヴァルヴレイヴ」かもしれませんが、それなら「マギウス」の仕組みの必然性は微妙です。どの理由もロボットアニメを作りたかっただけにしか思えません。
『革命機ヴァルヴレイヴ』おすすめの4ポイント
- キャラクターの役割が明確。適材適所
- スピード感がある。前半は無駄話が多いが中盤以降は濃い
- 演出がすばらしい。名作のオマージュも多い
- 作画、主題歌・エンディングなどがかっこいい
キャラクターの役割が明確。適材適所
こういう学園もの要素の強い物語では、キャラクターが多い割に、あまり必要のないキャラや印象の薄いキャラなどがたまってしまいます。もちろんエピソードはあるのですが、それでも1回限りの役回りです。
『ヴァルヴレイヴ』では各キャラクターのエピソードに合わせて、各自の役割が明確になります。それをエルエルフが的確に適材適所でつかいこなすのが気持ち良いです。この点ではワンピースも超えてると思います。
ショーコの慈母愛やリーダーシップ、エルエルフの作戦策定能力、サキの自己顕示欲、アキラのハッカー能力、サトミの同時聞き分け能力、ヤマダの熱血感などが役立つシーンも多いけど、アイナやマリエのように悲しい役もあります。
スピード感がある。前半は無駄話が多いが中盤以降は濃い
第1期の前半はかなりペースが遅い気がしたけど、後半から第2期にかけては一気に盛り上がってきました。後半もスピード感があるけど、説明不足な点も目立つのが残念です。
謎が多い話なのですが、謎解きのペースも結構早いです。ただ早い時点での謎解きは、もっと重大な謎を隠すためか、ミスリードさせるための場合もありますので、ラストまえの展開は息を抜けません。
演出がすばらしい。名作のオマージュも多い
ちょっとくさすぎる演出・セリフもあるけど、私はこれくらいがけっこう好きです。名作のオマージュ(似たシーン)があちこちで出てくるのも、個人的には楽しめます。
例えば大気圏突入や地球での乗馬シーンは『ガンダム』を思い出すし、エルエルフのせりふや戦闘シーンは『コードギアス』、不死身の吸血鬼や火山爆発は『ジョジョ』、パイロットの叫び方は『エヴァンゲリオン』など。他にもいっぱい。
物語の核心にせまる「RUNE/ルーン」の扱いは、『まどか☆マギカ』や『マトリックス』に近いものがあります。『グレンラガン』の螺旋の力も同じような発想ですね。
作画、主題歌・エンディングなどがかっこいい
作画は本当にきれいです。ロボットも複雑な作りなので、話数が進むと質が落ちるかなと思ってたけど、ラストまで問題なかったです。
そして何よりも、主題歌・エンディングがかっこいいです。特に主題歌は王道を継承したような曲で、何度か聞くと耳から離れなくなります。水樹奈々の代表作になってもおかしくないですね。紅白歌合戦でも歌われました。
エンディングは1期で2〜3曲変わりそうですが、個人的には一番最初の「僕じゃない」が一番好きです。エンディングらしくないテンポだけど、『ヴァルヴレイヴ』の物語にも一番あっている気がします。
私が考える3つの不安要素
これはまだラストまで見てない人に対しての『ヴァルヴレイヴ』の不安要素です。
- ラストに感動・衝撃・納得できるか不安
- 最終的に敵味方とも何人生き残れるのか不安
- 思わせぶりや伏線っぽい演出を回収できるのか不安
ラストに感動・衝撃・納得できるか不安
多くの視聴者が心配している点だと思います。今のところ、良いペースでラストに向かっていると思います。意外性をねらいすぎて失敗しているアニメ作品も多いので、ラストしだいでは名作にも駄作にもなる可能性がありそうです。私の評価は冒頭のとおりです。。
最終的に敵味方とも何人生き残れるのか不安
最初から容赦ない感じのアニメなので、いったい何人が生き残れるのか不安です。未来のシーンで現れた人物は生き残る確率が高そうですね。
思わせぶりや伏線っぽい演出を回収できるのか不安
思わせぶりなシーンが多すぎます。特にマギウスがらみのシーンは世界観を広げますが、あの手の勢力って他の漫画・アニメでは、意外とあっさりいなくなるんですよね。
まとめ:今日のゆめぴょんの好奇心
個人的には『革命機ヴァルヴレイヴ』は中盤が一番面白いと思います。ラストの評価は人によって変わるでしょうね。
上でも述べたようにこのアニメには、過去作品のオマージュが多く出てきます。特に『ガンダム』はかなり意識しているように思えます。おかげで久しぶりにガンダムが見たくなりました。
次回の節約/健康の記事や北海道旅行の続きを見逃さないためにも、をおすすめします(^^)/ の登録
ゆめぴょん(@yume_pyon)でした。ばいちゃお! こてっZzz