本屋大賞をとり直木賞候補にもなったので気になってた小説の映画版です。出世も富も興味ない男が、上司や仲間や妻に恵まれて新しい暦を作るサクセスストーリー。夫婦愛を描くラブストーリーにも泣けます。
ゆめぴょん(@yume_pyon)です。こんちはっ!
この映画の原作小説は読んでないのですが、あれだけの小説を2時間程度の映画に凝縮するのは難しかったのでしょうね。小説の好評判に比べると、私的にはまぁまぁだったなという感想です。
映画『天地明察』の簡単なあらすじと感想
冴えない感じだけど素直でひたむきな主人公が新しい暦を作成するまでの話。こんな地味な話をよくここまで面白く仕上げたなという点は評価します。しかし長すぎると感じました。これ以上削れないのかもしれないけど。
あと小説や漫画を映画化した場合には仕方ないけど、説明不足でわかりにくい点がありました。上司や仲間がなぜそこまで長期間尽くせるのか、そのメリットは?とか、最初の囲碁の部分も真剣勝負をしたいという意味もよくわかりませんでした。
この地味な話の中で公家との数回の攻防は貴重な見せ場でドキドキしました。でも残念だったのは、公家側が待ってるだけだったこと。忍者の戦闘シーンではなく、算術家どおしの頭脳戦みたいなののが見たかったです。
この物語の登場人物は基本的に「良い人ばかり」なのも気になりました。映画的にはありかもしれないけど、上司・仲間・妻に恵まれすぎです。算術的な問題を中心にしたかったのでしょうけど、人間関係の葛藤がもう少しある方が現実的だと思います。
映画『天地明察』で学ぶ目標達成のための6つのルール
この映画のテーマは、サクセスストーリーなので、その目標達成までに必要だった要素について考えてみました。
- 探究心。オタク性
- ひたむきな行動。誠実さ
- 上司に恵まれ、信頼関係を築く
- 仲間との友情
- 妻の協力。夫婦愛
- 幸運
探究心。オタク性
いつの時代でも時代を切り開くのは「せまく深い」興味の持ち主、つまりオタクやマニアのような人だと思います。APPLE社のスティーブ・ジョブズ氏などはその典型ですね。
⇒【ビジネス書感想】『ジョブズはなぜ「石ころ」から成功者になれたのか?』
日本の大企業の経営陣や政治家には「広く浅い」知識を持つ人が多い気がします。いわゆるゼネラリストですね。首相や社長はこのタイプでも良いかもしれないけど、執行役員や大臣にはスペシャリストが脇を固めた方が良いと思います。
話を戻します。要するに1つの関心に対して深く探求したいという気持ちが強ければ強いほど実現に近づくのだと思います。これからの時代、理数系やオタクやマニアの活用は必須です。
ひたむきな行動。誠実さ
一般的な理数系と彼との大きな違いは行動力です。机上で考えるだけでなく、とりあえず行動してみる。そして行動することにより新たな展開が開けてくる。というような好循環が生まれています。
誠実さも大切です。誠実でひたむきであるからこそ、まわりの人たちが助けたくなるのだと思います。出世やお金を求めていたらその野心が透けて見えるので協力も得られにくくなります。
上司に恵まれ、信頼関係を築く
会津藩主や水戸光圀公(黄門様)だけでなく恩師や北極出地隊長などに好かれたことにより成功への道が開けていきました。彼らに好かれた理由は、上で述べた探究心やひたむきさがあったからです。
仲間との友情
仲間にも恵まれました。素直で不器用な主人公には母性・父性本能がくすぐられるのか、有能な仲間たちが取り巻きます。ジャンプなどの少年漫画や中国史小説でも王道ですね。
この「努力なかま型」とは逆の「天才ヒーロー型」(悪く言えばフジテレビ型)については別の下記事でも書いています。
妻の協力。夫婦愛
妻「えん」が最初に出てきた時、確かほうきで掃除してたと思います。あの時点では「ちょい役」だと思いました。私は女優とかあまり知らないので、主人公も含め有名な人だとは知りませんでした。
まぁ有名かどうかはともかく、妻になる直前くらいからこの女性の存在感が際立ってきました。夫のことをここまで信じて苦悩も見せず協力してくれる女性。この時代では普通だったのかも知れませんが完璧すぎますね。
この物語はサクセスストーリーですが、一方でこの「えん」とのラブストーリーも見ものです。お互いに「先には死なないでくださいね」と言うシーンはともかく、ラストの一文には泣けます。涙腺やばいです。
結婚前のカップル愛や、兄弟愛の映画についても感想を書いています。参考にしてください。
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幸運
この一言で片付けるとサクセスストーリーは面白くなくなります。が、運がないと成功しないのも事実。ただ幸運がやってきた時に受け入れる体制ができているかとか、幸運をまねく器があるかというのは重要ですね。
つまり日々努力してない人、行動してない人に幸運が訪れても素通りされてしまいます。何もアウトプットしてないと気付けないです。「引き寄せの法則」ってのがありますが、幸運も引き寄せなきゃ、やってこないのでしょうね。
それにしてもこの主人公は運に恵まれすぎな気もします。現実的には時間的・金銭的な理由から、あそこまで誠実に行動できない人が多いです。あんな行動を成功するまでずっと続けられた主人公は、超ラッキーな人だと思います。
まとめ:今日のゆめぴょんの好奇心
いろいろご都合主義ではありますが、夫婦愛にはほっこりできます。原作は知りませんが、ラブストーリーをもっと前面にもってきても良かったかも。外国人が見たらよくわからない夫婦像ですが、日本人へのウケは良いでしょうね。
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ゆめぴょん(@yume_pyon)でした。ばいちゃお! こてっZzz