アニメ映画『ONEPIECE FILM Z』の感想です。現時点でワンピース劇場版の最新オリジナル作品です。今回はあらすじも含めて、良い悪い全てこみで「やりすぎ」ポイント7点を紹介します。
超有名な国民的・冒険バトル漫画です。マンガのコミック本も70巻を超え、発行部数3億部にせまる大物作品です。テレビアニメも15年目に突入するという長寿番組です。ネタバレありです。
ゆめぴょん(@yume_pyon)です。こんちはっ!
この記事に興味ある方なら漫画ONEPIECEについては、今さら何の説明も必要ないと思います。ちなみに私が好きなエピソードのランキング順位については、下の記事に書きました。ワンピースが好きな方は読んでみてください。
『ONE PIECE FILM Z』の簡単なあらすじと感想
物語は海軍率いる大将の黄猿(ボルサリーノ)と、今回の主役Z勢力との戦いからはじまります。個人的にはこの映画の戦闘シーンの中では、一番おもしろいバトルだった気がします。黄猿の苦戦はなかなか見れないので貴重かも。
そのゼットの目的は「全海賊の抹殺」。海軍から「ダイナ岩」という兵器を奪い、新世界に3ヶ所ある「エンドポイント」を破壊すること。新世界の海賊を抹殺できるその計画は、同時に一般人も消滅させてしまいます。
そんなことは許せない海軍本部は、本気でゼット討伐に動きます。ゼットは元海軍本部大将で、赤犬、黄猿などを育てたらしい。しかし海軍本部の生ぬるい海賊討伐に嫌気がさして飛び出し、NEO海軍として再登場したのでした。
海軍本部を抜ける直接のきっかけは、ある海賊が「王下七武海」に迎えられたことらしい。その海賊は多くのZの教え子たちを一度に殺し、ゼットの腕も切り取った過去があるとのこと。私の予想では、ドフラミンゴかバーソロミューくまです。
一方ゼットの部下アインの能力によって若返らされたナミ、ロビンなどの麦わらの一味は、ゼットとの再戦を誓う。そして海軍を抜けた青キジ(クザン)にゼットの過去も聞く。
やがてルフィ達とゼット一味の戦いが、最後のエンドポイントではじまります。そして黄猿が率いる海軍も加わり、最終決戦となります。赤犬vsゼットも見たかったかも。
個人的な感想としては『エピソード オブ メリー』やチョッパーの映画には全くかなわないと思いました。やはりオリジナルが原作を超えるのは難しいと感じました。
『ONEPIECE FILM Z』の7つの「やりすぎ」
ワンピースはジャンプの長編漫画としては珍しく、長期的な視野のもとストーリーが練られている気がします。偶然ヒットしたような作品にありがちな、こじつけも少ないし、伏線も適切にはられています。
もちろんマンガ原作にも、つっこみどころは多いのですが『ONE PIECE FILM Z』には「やりすぎ」な部分が多く目につきました。作品にとって良い「やりすぎ」もあるし、ひどい「やりすぎ」もありますが7点だけまとめてみました。
- ゼットはやりすぎ
- アインの「モドモドの実」の能力はやりすぎ
- フランキー将軍(ロボット)はやりすぎ
- ゼットもNEO海軍も弱すぎ
- 四皇をなめすぎ
- 子供には難しすぎ
- 最後のZのシーンは出すタイミングが遅すぎる
ゼットはやりすぎ
ゼットの海賊抹殺の思想は良いとしても、一般人まで巻き込むのはやりすぎだと思います。そもそも一般人を守るための海賊退治のはずなのに、思考が飛躍しすぎて目的が無視されています。
そんな過激な考えに元海軍のアインとビンズが付いていく設定も変です。ストーリー的にこうでもしないと、ルフィと麦わらの一味が戦う理由が弱いからでしょうか。より悪いやつだと言うことを、映画見る子供達に伝えたいからでしょうか。
アインの「モドモドの実」の能力はやりすぎ
実は今回の映画を見て「一番やりすぎ」だと思ったのはこの能力です。矛盾だらけです。この世界の構造を根底からひっくり返すくらい「やりすぎ」です。アインの能力だけで言えば、大将クラスだと思います。
まずこの能力があれば歳をとりません。能力の秘密を知らなければ、どんなに強いやつでも消滅させられます。高齢の白ひげ、ガープ、おつるさん、レイリーなども若返ることができます。もしかしたら既に若返ってるメインキャラもいるかも。
この衝撃はイワちゃんの能力を知った時以来かも。イワンコフの能力を使うと、性別を変えることができます。だから重要人物の中にも既に性転換した者がいるかもしれないのです。シャンクスとかビッグマムとかクロコダイルとか。
そして今回の映画の一番の謎?は、アインの能力があるのに、なぜゼットは若返らなかったかです。何か理由言ってましたっけ?
悪魔の実の能力って「泳げなくなる」以外には制約条件がありません。『ハンターxハンター』や『鋼の錬金術師』のような等価交換の法則がないため、うまく考えないと破綻してしまいますね。ジョジョのスタンドも制約条件ないけど精神力で戦いますからね。
フランキー将軍(ロボット)はやりすぎ
原作でも出てきますが、この兵器もやりすぎですね。バーソロミューくまより強い気がします。あと全身と武器を海楼石で固めたら、海軍本部大将でさえ倒せるのではないでしょうか。
ナミ、ロビンの女性キャラが冷めた目で見るシーンが結構好きかも。チョッパーの目が光るのもかわいい。
ゼットもNEO海軍も弱すぎ
ゼットは高齢で衰えている設定だろうけど、黄猿とあそこまで対等にやりあってるのに、ルフィとの最後の戦いでは弱すぎると思います。四皇クラスには全く歯がたたないでしょう。
その部下達も麦わらの一味の通常攻撃でほとんどやられてるし、アイン、ビンズもサンジ、ゾロに完敗します。海賊抹殺なんて、実現不可能な無謀な夢です。
四皇をなめすぎ
NEO海軍は弱すぎるのでエンドポイント破壊という奇策を考えついたのでしょう。ところでその奇策を用いても、新世界の海賊の特に四皇クラスを倒せるのでしょうか。おそらくそれは「なめすぎ」だと思います。
空を飛べる?マルコやドフラミンゴは逃げれるし、黒ひげならヤミで危険を回避できると思います。他の四皇についても本人や部下の能力を使えば回避できるのではないでしょうか。
子供には難しすぎ
ワンピースは大人を泣かせようとするエピソードが多いため、もともと小さな子供にはバトル漫画の楽しみがメインではないかと思っています。
この『ONEPIECE FILM Z』のテーマは更に深いため、子供達には難しすぎると思いました。ゼットの目指した世界が理解できるのは、早くても小学校5年くらいからではないでしょうか。
最後のZのシーンは出すタイミングが遅すぎる
ワンピースにしてはお涙頂戴シーンがなかったなと思ってたら、一番最後のシーンを見て泣きそうになりました。ゼットの子供の頃の1シーンです。ゼットが目指した者の正体です。ワンピースのテーマの1つ「夢」ですね。
このシーンを最後にしたのは私的には効果的だったと思います。でももっと早く、例えばルフィとの最後の戦いの時の回想シーンなどで出すと、それも効果的だった気がします。
子供には難しいとも書きましたが、今回のゼットの野望はあまりにも大きすぎるしイメージしにくいために、ただの逆恨みにしか見えないのが残念でした。だから早くこのシーンを見れれば感情移入しやすかったと思います。
まとめ:今日のゆめぴょんの好奇心
以前も書きましたが、ワンピースのピークは「エニエスロビーとメリー号との別れ」から「マリンフォード頂上決戦とエースとの別れ」だったと思います。
これを超えるエピソードを作るのはかなり難しいと思います。しかし絶対に作ってほしいし、作ってくれるとも期待しています。今回の映画は私的には全く超えていません。次回作を待ちたいです。
⇒【漫画アニメ感想】『ワンピース エピソードオブ メリー』と私的ベスト5
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ゆめぴょん(@yume_pyon)でした。ばいちゃお! こてっZzz