テレビアニメ『天元突破グレンラガン』のあらすじと感想です。評価には困る作品です。ロボット、仲間と友情、ライバル、壮大な世界観、魅力的な謎、美少女と熱い男たち。スピード感もある超銀河的名作です。ネタバレあります。
ゆめぴょん(@yume_pyon)です。こんちはっ!
『グレンラガン』とスタッフのかぶる『キルラキル』もおすすめです。ロボットものではありませんが、学園バトル?から世界にまで舞台が広がっていき、ノリもスピード感もある痛快作品です。
アニメ『天元突破グレンラガン』のあらすじと感想
人類が地中で生活している、はるか未来の物語。少年シモンと、その兄貴分カミナの村に突然、巨大ロボットとライフルを背負った少女のヨーコが降ってきました。その事件をきっかけに3人で地上を旅することになります。グレン団として。
地上は獣人たちに支配されている世界。カミナは持ち前のムチャぶりで獣人のロボット(ガンメン)を奪って、シモンのラガンとの合体に成功します。設定がめちゃくちゃで、論理も説明もありませんが、がんばって見続けましょう。
やがて獣人の本拠地やボスの名前も明らかになります。四天王も現れてロボット対戦も白熱していきます。そんな矢先にあの偉大な人物がなくなってしまいます。衝撃です。今までのコメディ調から一気にシリアス調へ突入します。
そして獣人のボス螺旋王/ロージェノムとの死闘の後、人類は地中から地上へ出てつかの間の平和と発展をつかみとります。しかし更なる強敵の出現により、大グレン団は地球の運命をかけた戦いに出発するのでした。
前半のつかみは決して成功しているとは言えないけど、最後まで見ると1本すじが通っていると感じます。ライトノベル系アニメに飽きた人にも、とても新鮮で熱くなれる物語なのでオススメです。
『グレンラガン』の5つの魅力
- 最近ではめずらしい「勢い」「熱さ」
- セリフ回しが良い!
- スピード感と広がりのあるストーリー
- 味方も敵も主要キャラに愛着がわく
- 主題歌が良い!
最近ではめずらしい「勢い」「熱さ」
グレンラガンの印象を一言でいうなら、この「熱さ」「勢い」でしょう。特にガンダム以降のロボットアニメでは、話が複雑になりすぎたり、主人公がウジウジして「勢い」を殺している作品が多い気がするので斬新でした。
でもシモンも一時ウジウジしますね。それを超えた後がグレンラガンの面白くなるターニングポイントです。カミナ兄貴、ヨーコ、キタン、ヴィラル、ブータなどの熱さ・勢いはウザイほどだけど、何気にクセになります。
セリフ回しが良い!
最近のアニメで、こんなクサイせりふやナレーションを聞くことは少ないですね。しかも上のとおり熱くてくさい。言い回しがきれいだからか、頭に残りやすいです。
くさいセリフのキャラクターを他に考えてみたら、『銀河英雄伝説』のラインハルトがキルヒアイスや姉に話す内容、『とある魔術の禁書目録』の当麻がなぐる前、『ジョジョの奇妙な冒険2部』のワムウなどが思い浮かびます。
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スピード感と広がりのあるストーリー
前半は少しグダグダ感がありますが、シモンが立ち直ったあたりからは一気にスピードアップしていきます。そこからはザコ敵もいないので、どんどん物語の核心に迫っていく感じが気持ち良いです。
最初は地中のみの狭い生活を見せておいて、地上へ出て、更には宇宙やその先まで飛んでいきそうです。この「広がり」の見せ方は単純にウマイですね。私は『進撃の巨人』もこの手法を使うのではと思ってます。人類の居住空間を狭く見せすぎなので。
味方も敵も主要キャラに愛着がわく
中心になるキャラが強烈で魅力的すぎます。獣人側では最初から出てくるヴィラルや、中ボス・ロージェノムなどが最後までいい味出します。人間では、カミナ兄貴、ヨーコはもちろん、登場時には存在感ないキタンも泣かせます。
キタンの妹たちや、ロシウと一緒に地上に出てきた子供のギミーとダリーも少しづつ存在感が増します。そしてブータも、しっぽを食べられるだけの存在で終わらなくてホッとしました(笑)
主題歌が良い!
昔風の主題歌です。作画もなんとなく昔風なので、なつかしい感じがします。しかもアニメの内容にあってるように錯覚します。いやあわせて作ったんでしょうかね。しょこたんが歌ってるのは最終回まで知りませんでしたが。
『グレンラガン』の残念な点と私なりのフォロー
どんな良い作品にも残念な点はあります。それらの点を挙げてフォローしてみます。
- 前半が退屈すぎる。つかみがいまいち
- ロボットがかっこよくない。作画もきれいではない
- 戦闘がいまいち。気合いだけで勝つ旧タイプアニメ
- 犠牲が多すぎる
前半が退屈すぎる。つかみがいまいち
上の魅力のところでも書きましたが、前半の退屈さが半端ないです。漫画や小説なら書き出しで離脱されそうです。冒頭での宇宙シーンはありましたが、もう少し先を予感させる工夫がほしいと感じました。
しかし制作陣の狙いは「狭い空間から広い世界へ」「地中の日常から宇宙などの非日常へ」というギャップを見せつけることだったのではないかと考えられます。そうなら効果としては成功していると思います。
ロボットがかっこよくない。作画もきれいではない
好みによるのでしょうけど、ロボットがかっこよくないですね。グレンラガンはだんだんましになってきますが、ガンメンや量産ロボットはつらいです。全体的な作画も手抜きではないけど、きれいだとは感じられません。
しかし見方を変えれば、CGをなるべく?使わないようにしたために、CG独特の冷たさみたいな感じはしなかったです。よりアニメっぽいという表現はおかしいけど、古いアニメっぽい感じでした。将来はこっちの方が新鮮になるかも。
戦闘がいまいち。気合いだけで勝つ旧タイプアニメ
ロボットどおしの戦闘シーンが、殴りあい、つかみ合いや、気合いで出した大量破壊兵器で一気に殲滅したりとめちゃくちゃです。正直、戦闘はあまり面白くないです。聖闘士星矢っぽい。
グレンラガンはロボットものだけど、戦闘には主眼をおいていない気がしました。私が知ってるアニメでは他に『コードギアス』なんかと同じ臭いがします。『エヴァンゲリヲン』はもう少し戦闘を中心にすえてる感じですね。
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犠牲が多すぎる
犠牲者が多すぎます。しかも後半は物語の中心にいるような人物までも、どんどんいなくなります。もしそれで涙や感動を誘ったつもりなら、シナリオの作り方が間違っていると思います。
ただ、これだけとんでもないレベルの戦いを繰り広げているわけだから、人類が全滅してもおかしくないのかも。これだけの犠牲ですんだのは、むしろ犠牲者のおかげなのかもしれません。ジョジョ3部ラストを思い出します。それにしてもシモンとヨーコはかわいそすぎますね。
まとめ:今日のゆめぴょんの好奇心
本放送からはかなり遅れて見ましたが、未だに見劣りしない良い作品だと思います。『キルラキル』もおすすめできるアニメだったので、また次回作も期待したいです。
世の中にはまだ見ぬ名作アニメ・映画がたくさんあるんでしょうね。『魔法少女まどか☆マギカ』も食わず嫌いせずに見たら、生涯ベスト10に入りそうな作品だった衝撃を思い出しました。
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ゆめぴょん(@yume_pyon)でした。ばいちゃお! こてっZzz